実家に居るわたしの弟は数回就職したものの、対人関係が苦手で仕事が長続きせず、半ば引きこもりのようになっていました。両親が働けているうちはよかったのですが、父が要介護状態になり、母が介護にあたるためパートをやめてからは、実家は困窮状態に。

嫁いでいるわたしも住宅ローンや子どもの教育費などで送金できるほどの余裕はなく、たいへん困っておりましたところ、SNSで熱心にスピリチュアルを探求していたフォロワーさんが、ニコールの亜麻津先生のおかげで、派遣社員から正社員になれたことを教えてくれました。すがるような思いで先生に電話すると、「ご家族の件でしょうか? 弟さんがおられますよね」と、いきなり言われ、びっくり! 先生には弟が引きこもっている姿がすでに見えていたのです。

先生はさらにくわしく霊視して、解決方法をさぐってくださったのですが、はりつめた沈黙の中、幼いころの弟が、楽しそうにプラモデルを組み立てる姿がふいに脳裏によみがえり、不思議に思いました。霊視終えた先生は、「近くにアトリエを構えて美術系のお教室を開いておられる方が見えます。弟さんにそこをおすすめしてはいかがでしょうか?」とおっしゃったのです。

仕事でなく、趣味の教室を進められて訳がわからなかったのですが、そこで適職とご縁が結ばれるのが見えるとのこと。とりあえず実家近くを探したところ、版画教室があることが判明。ダメ元で弟に紹介すると意外にも、「行きたい、何かをつくってみたいから」と、素直に通いはじめたのです。

版画の先生はたいへんな人格者でご指導も丁寧、生徒さんもよい方ばかりだったこともあり、版画制作を楽しんでいた弟でしたが、教室の収納の壊れていた引き出しをきれいに修理したことから、先生に家具工房を紹介され、あっという間に就職が決まりました! 工房では親方や先輩の指導は受けるものの、基本的に黙々と家具をつくるため、人間関係が苦手な弟にはうってつけの職場だったようです。

大学で専攻していたという理由で過去に選んでいたIT関係より、幼い頃から好きだったものづくりが性に合っていたようで、いまでは有望な新人職人として工房でも将来を嘱望される存在になっているとのこと。実家を支えるには充分すぎる給与をいただけており、先生には感謝しかありません。